まずは、私について知ってもらえたらと思い、私の原点のお話をしたいと思います。
それはひとつの絵本です。
「The Missing Piece」
「The Missing Piece~Meets the BIG O」
日本語訳では「僕を探しに」「ビッグ オーとの出会い」
ご存じの方もいらっしゃると思います。
簡単に内容を話すと、
主人公は自分には足りないカケラがあるから、楽しくないと思い立ち、自分のカケラを探す旅に出ます。
その中で、いろんな出来事に出くわし、何とかぴったりのカケラに出会います。
ところが、ぴったり過ぎて今までと違うことばかりで、ふと考えて、カケラを置いて元の状態でまた旅に出るのです。
この本に出会ったのは、私が教師に成りたてのころでした。
自分探しという言葉も はやりのように流れていたバブル直後でした。
自分の足りないところばかり目について
仕事にも自信を無くしそうな私に
この絵本は衝撃的でした。
この主人公の気持ちが、共感できたからです。
足りないところをぴったり埋めて完全形になる、
つまり、完全な人なんて、何ともつまらないって言ってるように感じたからでした。
そっか・・・
このままの自分だから できることやわかることがあるじゃないか。
それを 捨てる必要なんてないんだ。
何かとても気持ちが楽になり 「今の自分」を許し始めたのが 今の自分の原点だと思うのです。
この絵本は、単純な数本の線で描かれています。
単純ゆえに すっと心に染みていきます。
大人にこそ読んでほしい絵本です。
自分が揺れているとき 見失っているとき 自分の転機には
自然と手に取っている私の原点ともいえる絵本です。
明日はもう一つの 「ビッグ オー」のお話をしますね。